不登校にいて

不登校の捉え方、意味、不登校生から見た世界を経験上からお伝えしたいと思います。まず、困難を有する子ども・若者に対応すべく社会的背景のポイントは不登校の問題、・いじめの問題 ・子供の貧困率・児童虐待の問題・未成年者、若年層の自殺問題・公立学校で日本語指導が必要な児童の問題などです。

不登校生の内面を理解する

不登校生の内面は現実逃避ではなく逃げ場がない苦しさを持つ子どもたちです。痛みの分からない方々からの避難は母親が甘すぎる、教育が悪い、世間体が悪い、怠けではないか、と誤解されています。私が安心して私である事、私が私であることの保証が必要なのです。不登校生の内面は、当たり前のことが出来なくなっている状況です。加減が分からない、まじめぎる、プライドが高い、まっすぐ真正面に受け止めすぎている。

 

不登校生の訴えの多くは、成人した先の生き方を先取りし、それを問いかけた大きな課題であり、社会全体が考える課題と捉えることが出来ます。健常者とのインクルージングな教育、社会に適合する問題などです。不登校は自分探しの旅のようなもので、本人も家族も全く訳が分からない旅でもあるのです。人をいたわる?人間って?自分って?あらゆる疑問が湧いてきて内面の混乱が見えてきます。登校したいがいけない状態。頭痛・吐き気・下痢などの症状など。内面の抑圧が体に出てきます。髪型・服装・ことばなどにも現れます。親は不登校生の内面を考えずに「なまけ」「ずる休み」「甘え」「逃避」などと決めつける。理由がない場合が多い。ゆえに親は学校へ行くことを強要する。不登校の長期化をさせ、不登校生の態度、雰囲気で不登校生を認めない対応をしてしまう。親子の関係が悪化し、こどもの不登校に立腹し、親もノイローゼ気味になる。対応としては最悪の状態で、風通しの良い親子関係ではなくなるのです。親子関係は特殊な関係なのです。

 

不登校の世界では常識的理解が不登校生の内面といかにかけ離れているのか、常識的な割り切り心労につながるのです。甘えたい時に甘えさせる。不登校生の心労が続くと、不登校生の内面を理解するときの妨げにもなります。不登校生の本音は「学校に行かなくていい!!このままでいい!!」という生徒はいません。不登校生は逃避ではなく逃げられない状態にいます。甘ええられない苦しさ、甘えたいが親には迷惑をかけたくない、いい子でいたいという状態にいます。自立と依存の間で揺れ動いています。他人から、周囲からどのように思われているのか、不安で閉じこもって自分を保つ方向に走ります。「何かやらねば」という心が肥大し身体、心が動かなくなります。内面適応がしっかりすれば、外的対応も回復します。不安の解消は好きなことを優先することです。人間の持つ素朴な感覚が発動すると不安が減少します。楽をしたいは人間の自然な気持ちです。正しい不登校は、生活習慣が整っていることです。正しくない不登校はゲームざんまいで昼夜逆転などです。

不登校生に対する親ができる支援

親ができる支援は、ありのままのお子さんの対応です。本人の葛藤を沈静化し、個々の休養を深めることです。やれないものはやらない。「まあまあ」でよい、という考え方を共有することです。次にお子さんの視線を大事にします。「わかってもらえた」という安心感です。「私が私である」ことが保証された状況をつくります。本人のくせ・やり方・考え方・態度・好きな食べ物など理解を心がけるのではなく、本人自身が「わかってもらえた、私が私であることを認めてくれた」という瞬間です。理解されたという経験実感を意味します。過剰な期待をしない、過剰な気遣いをさせない事です。

 

最重要事項は「ホッ」とした、静かな時間を過ごせたという充実感を家庭環境で作ることです。自分をわかって欲しいと誤解が続くと「引きこもる」「閉じこもる」「死にたくなる」「人の顔も見たくない」「何も話す気がなくなる」「生きる意味、価値が分からない」内面の混乱が強くなります。行動には理由があります。誰が悪いわけではない、みんな頑張っている。自分が生きることは自分が自分である事に他ならないのです。

不登校生と伴に過ごすための三ヶ条

  1. 保護者のストレス管理:保護者が当事者にならない
  2. 配慮はしても遠慮はしない
  3. 家庭内の空気を暖かいものにする

夢作志でやっていること

フリースクール

学校へ行きたくても行けないお子さんの居場所。発達障害を持つお子さんも通っています。夢作志のフリースクールに継続して通うことができるようになると、学校の出席扱いになります。(在籍校の学校長判断)

不登校・学校への行き渋りでお困りの方、是非お気軽にご相談ください。

  • 対象学年:小1~中3生
  • 火曜~金曜
  • 10:00~15:00

通信制高校

星槎国際高等学校と連携し「通える通信制」「少人数制」の通信高校夢作志学院です。発達障害を持つお子さんも専門の資格を持つスタッフが対応しています。お気軽にご相談ください。

M-Lab:夢作志教育研究所

①学齢期の学習支援&ソーシャルスキルトレーニング
  • 学校の授業についていけない(定期試験100点以下)
  • 学校生活が上手くいかない 

発達障害を持つお子さん、グレーゾーンと思われるお子さんの学習支援・ソーシャルスキルトレーニングを行っています。

②社会人コース
  • 職場・大学・専門学校などでの人間関係で悩んでいる
  • 会社が長続きしない
  • 成人した子供の引きこもり

会社や学校へ行きながら通うことができます。職場や学校での困り感や人間関係の悩みを解消。会社を続けるための支援や、社会復帰のための自立訓練を行います。

・教育セミナー(年4回):保護者の勉強会

子どもの成長には、いろいろなハードルが存在します。そのハードルに対してどのように対応し寄り添っていくのか。ここに力点を置いてセミナーを実施させて頂きます。特に発達障害によって起こりうる問題や内面の治癒について年4回実施します。子を持つ親として、安心できる空間や環境をつくることによって日常生活をスムーズに送れることを願っていることと思います。子どもにかかる時間だけで終わる日常から、親にも自分の時間が出来る日常を作れるように、セミナーを通して力になりたいと考えています。

詳細につきましては、随時発信しています。ホームページやSNS等での情報をご覧ください。          

・個別相談(予約制)

随時受付中:初回無料・日時要相談

発達障害を持つ子供対応、不登校、学校への行き渋り等々、困っていることをお気軽にご相談ください。初回相談は無料です。日程調整のため、申込フォームから予約をしてください。

個別相談を希望の方はこちらからお申込みください。