Month: 2月 2023

親思う心に勝る親心

学生時代、九州の友人に結婚式の司会を頼まれたことがあった。

離陸して間もなく、酔っぱらったおじさんが、CAさんに絡んでいる。近くにいた紳士が、酔っぱらっいのおじさんに注意し止めに入った。おじさんは大声で「表に出ろ!!」と怒鳴った。周囲の乗客はどっと大爆笑。ちょっと前の「どうなるんだろう・・・」という悲壮感から爆笑の渦。何事もなく一件落着。

ところが、式場に着くと、あの酔っぱらっいのおじさんがいたのだ。

何者だ? 

その正体は新郎の父親だった。

式が始まっても、テーブルに一升瓶をかざし、そのおじさんは酔っぱらったまま。私はその式の司会者だ。この先どうなるのか、飛行機の中のようにはいかない。打ち合わせ通り進めていくとさらに驚きが。飛行機の中で注意していた紳士は、新婦側の主賓で、勤務先の社長さんだった。つい司会を忘れ、「さっきはどうも」と挨拶してしまった。会場の方々は何のことだろうと不思議に思ったことだろう。社長さんは半笑いを浮かべ祝辞を始めた。酔っぱらたおじさんが新郎の父親であったことを知っていたかのように、落ち着いて時折冗談を交えて饒舌に話を終えた。ホット一息。

最後は新郎の父親の挨拶。

酔っぱらいのおじさん、大丈夫かなと思いつつも挨拶が始まると「トンビが鷹を生みました」の一言。会場がシーンとする中、その背景を友人の新郎が話し始めた。友人は養子に行くそうだ。

簡単に言えば「子を思う親の気持ち」だったのだ。

私も親になり、やっとあの時のおじさんの気持ちが分かる歳になった。

フリースクール3月相談会

3月18日(土)13:30~14:30

夢作志学院フリースクール相談会を実施します。

不登校・学校への行き渋りなどでお悩みの保護者の皆様、お気軽にご参加ください。

1,フリースクールでの過ごし方

2,個別相談(お子さまの現状・困っていることなど)

☆下記リンクよりお申し付けください☆

https://forms.gle/ZSz8xD5vRQdn8mKS9

通信制高校3月学校説明会

3月18日(土)14:30~15:30

星槎国際高等学校宇都宮キャンパス夢作志学院学校説明会を実施します。

1,学校説明:夢作志の通信制について

  ①夢作志学院の通信制ってどんなところ?

  ②入試概要・授業&単位の取り方について

2,個別相談

  不安なこと・疑問に思うこと、どんなことでも質問してください!

☆下記リンクよりお申し込みください☆

https://forms.gle/q11jRGUkcPqKioK77

「幸せ」とは?

世の中には、説明しにくい言葉が結構存在する。

「幸せ(しあわせ)」がそうだ。

何を持って「幸せ」なのか。歌やドラマでも「幸せ」をテーマにしたものも多い。にもかかわらず、人に「幸せって何にですか?」と聞かれると答えにくい。

2019年に作られた『ブータン山の教室』という映画では、幸せとは何だろう?と視聴者が自然に感じてしまうものがる。特に幸せを解説めいたシーンがあるわけではない。押しつけがましいものがないのも不思議だ。

映画に出てくる村は、富士山よりも高い標高4000m以上の山の上にある。その村に歌手志望の青年教師が都会から赴任して、子どもたちと交流する。これだけなら普通の映画だ。大自然の中で生きる村人たち。子どもたちは勉強したくても、場所も、文具品もなく、先生もいない。黒板は壁、ノートはくしゃくしゃの紙。それでも子どもたちは、生き生きと勉強し先生を慕う。特別な場面もなく特別な意味を持つ描写もない。決して裕福ではないが、それを誰も気に留めず生き生きとしている。映画の最後に、青年教師がオーストラリアのバーで歌を歌う。流行りの歌だ。しかし誰も聞いていない。青年教師はギターを置き、歌うの止めた。お客は話を止め青年教師に注目する。そこで青年は歌い始めた。ブータンの山の上で教えてもらった歌だ。その歌はブータンを守るようにそびえたった山々に捧げる歌だったのだ。映画はそのシーンで終わる。

ブータン幸福度世界一といわれる国である。私が感じる「幸せ」をここに載せるより、この映画を見て感じてもらえれば幸いだ。

この映画の中で、私は教師になった理由が描かれていたのは驚きだった。

名づけ

『名は体を表す』

名前は名づけ親の願いが込められている。昨年の赤ちゃん名前ランキング1位は、男の子が、蒼:あおい・そう・そら。女の子が、陽葵:ひまり・はるき・ひなた・ひな・ひより。色々な意味があると思う。名前を付ける所から親子関係が始まる。

平和な風通しの良い親子関係ならいいが、上手く行かないと子どもは居場所がないと感じてしまう。平和な家庭が帰りたい家なら、帰りたくない家に変わってしまう。

みんなそれぞれがの立場で頑張っているから、悪い人などいない。ただ無意識で行動してしまう所に問題が起きる。親が子どもを思いつい過保護や過干渉に走ってしまう。悪気でやっているわけではない。無意識なのだ。そんな時、子どもの名前を思い出して欲しい。そこには「願い」があったはず。願い通りにならない時もある。子どもを理解するのではなく、子どもを分かってあげることだ。子どもの「今」を受け入れ「分かった」と、子どもを安心させることだ。好きな食べ物・嫌いな食べ物・癖・嫌なこと・好きなことなど。親だから分かることから始める。

私が教員を目指したのは、子どもの将来に触れ、生徒の将来に関わることが出来るからだ。

私たちは不安な生徒には『自分を信じて』と励ます。「自分を信じること」から「生きること」につながる。自立は自分で考えて前進できる環境を作ることから始まる。

夢作志の和、3000人プロジェクト

開校20年記念事業

『夢作志の和、3000人プロジェクト』~クラウドファンディングの公募~

夢作志学院では、進学希望の受験生と共に発達障害の問題に取り組んでいます。

開校して20年、まだまだ夢作志を知らない方が大勢おります。発達障害という問題を抱えている方々、それに伴い起こりうる問題が多く存在します。

そこで、20年のおり、夢作志の和を広げる事業・3000人の繋がりを広げるプロジェクト、「クラウドファンディング」を公募することにしました。クラウドファンディングを通して夢作志が推進する教育内容を知って頂き、20年の経験と実績を利用して頂きたいと考えています。

現在、夢作志で対応しているのは、学齢期から社会人までの支援ですが、将来的には保育園・幼稚園児から高齢者まで対応できる『ワンストップ事業』として地域貢献事業を実現したい夢を持ち続けております。

『ワンストップ事業』は発達障害から生じる問題、生きることへの弊害、生きづらさなどに対応するものです。多様性の時代に皆が共生できる社会を目指したい事業になります。

ご家庭だけが問題を背負うのではなく、地域の事業施設が一緒になって問題に取り組むことが地域社会の良好な姿と考えます。このような考えを広く多くの方々に広めていきたい所存です。

このような夢作志の志・夢をご理解いただき、ご支援ご協力いただければ幸いです。

                                 夢作志学院代表 佐藤 隆行