「師走」~しはす~

師走である。

和尚さんが二人で「おしょうが(ツー)」(お正月)…。昭和の漫才ではよく耳にしたおやじギャグである。

師は僧侶を指すようで、昔は冬の季節に仏事が多かったようで、師が忙しく走り回る「しがはせる」、ここから「しはす」になったという説の一つである。

僧侶は昔から知識・知恵者で戦国時代は武将を育てるのに必ず僧侶が出てきた。今川家の家臣に「太原雪斎」とい軍僧がいた。人質時代に徳川家康もこの軍僧に影響を受けている。説話の一つに雪斎が元家(家康)に「信・食・武から最初に除くとすればどれか?」と聞くと、元家は「武」と答え正解した。次に「信」と答え、「食」を残した。雪斎は「大将という者、一つの饅頭を家臣に分け合えば家臣と共に生きられ「信」も生まれる、大将が独り占めすれば家臣はない。」と伝えたそうだ。家康の忍耐強さは、ここにあったのではないだろうか。

忍耐とはいかなくても少しの我慢は何事にも必要と思う。戦国時代は大将の器で家臣との間に「信」が生まれた。現代ではそうだろうか?一国の首相と国民はこの「信」で繋がっているだろうか?