学生時代に友達と肉まんを買いに行った。中華街だから、いろいろな肉まんが並んでいた。今のコンビニで売っているものとは全く違うものだった。安くて、中身に空洞がなく、皮いっぱいに肉が詰まっていたものだ。1個買って二人で分けた。
店先で声をかけた。「肉まん下さい!」
すると、若い娘さんがらしき人が「おいくつですか?」といった。
すぐさま友達は、「いくつに見えます?」と答えた。
娘さんらしき人は「15ですか?」という。
友達は、「そうです。」と答えると、
娘さんらしき人は店の奥に注文するように「はい、肉まん15個お願いします。」といった。
すると友達は、「肉まん1個!!」と大声で言い直したのだ。
娘さんらしき人は、肉まんを2つ紙に乗せて我々に1個ずつ渡してくれた。娘さんらしき人は、「いくつに見えます?」をちゃんと意味を理解していたのだ。勿論、1個分のお金で2個渡してくれた。平和な時代のエピソードだ。