数学で科学立国を取り戻す

アフター・コロナでは様々な分野で改革が行われ、デジタル化の遅れを感じる企業も多かったと思われえる。制限・制約の中から生み出されるものもあった。

日本は25年で少子高齢化を向かえた。たった25年である。誰も25年後こうなることを予測できなかったのか。ある作家の先生は「数学を知るべし」と政治に訴えた。数学的思考が重要であるという。企業経営者は好きでも嫌いでも常に数字を意識し向上させるための未来予測をしている。3か月後の四半期、半年後、1年度の決算。先読みが必要であるため数学的思考は重要な要素である。

一つの考え方として、『フェルミ推定』がある。実際に調査することが難しいような捉えどころのない量を、いくつかの手掛かりを元に論理的に推論し、短時間で概算することである。

例えば、日本にコンビニがいくつあるか?

都内では1分に1回のペースで会計がなされ、田舎では10分に1回のペースで会計がされると仮設を立て、24時間を分に直し、1440分÷1分=1440人。1440÷10分=144人。1店舗の平均は(1440+144)÷2=792という風に概算を求めていくと、日本のコンビニ店舗数は76000と近似値が出る。

この数学的な考え方で先を見据え、将来につなげていくというのである。単に数学を学問の領域で終了せず、今に生かせる考え方は大切であり企業人には重要な位置づけである。

小生は数学が嫌いであるが、『フェルミ推定』は面白い理論と感じる次第である。