「スーパー30 アーナンド先生の教室」

前述の数学立国のコラムの続きである。

『アーナンド先生の教室』

インド映画で実話をもとにして作られた映画がある。主人公は数学の天才でありながら貧しさからケンブリッジ大学に留学許可が出ているにも拘わらず行けなかった。後に極貧家庭の子ども30人を選抜し無償で教える私塾を設立した。生活の全ての現象、目に見えるもの、感じるもの、全て数学的に考え答えを出すという主旨だ。その考え方、視点をアーナンド先生は生徒たちに教えるのである。入試問題の解説とかかなり違っている。そして、ITT(インド工科大)という世界でもBest200に入る大学に30人全員合格させたのである。

アーナンド先生の教育プログラムは今でも活かされている。ご本人もご存命だ。アーナンド先生のように貧困に向き合い諦めない姿勢と、食事を提供し、無償で教えたこの実話は誰のためだったのだろうか。国の将来を考え数学で立国するという情熱から生まれたものだ。合格した30人が社会でどのような生き方をしているのか続編を期待したい所である。

数学嫌いの小生でもアーナンド先生の説明がなんとなく理解できそうな所も不思議さ感じた。

学生必見の映画の1つである。