M‐Labブログ 9月:第2回
「子どもが勉強しない……その前に考えたい『学習環境』のつくり方」
「家ではなかなか勉強しません」
M-Labでも、保護者の方からよく聞く相談の一つです。
しかし、子どもが勉強しないとき、「やる気がない」と決めつける前に考えてほしいことがあります。
それは、「勉強できる環境になっているか」ということです。
子どもに「勉強しなさい」と言うだけでは、なかなか学習習慣は定着しません。
まず大切なのは、勉強を始めるまでのハードルを下げることです。
例えば、
「毎日1時間勉強する」
という目標を立てても、勉強が苦手な子にとっては大きな負担になります。
最初は、
「まず10分だけやってみる」
「学校の宿題を1ページだけやる」
「英単語を5個覚える」
という小さな目標でも構いません。
「始めること」が習慣になってくると、少しずつ学習時間を伸ばしていくことができます。
次に大切なのが、「勉強する場所」を決めることです。
立派な学習机を用意することが必ずしも必要なわけではありません。
リビングの一角でも、自分の部屋でも構いません。
大切なのは、「ここに座ったら勉強する」という場所をある程度決めておくことです。
また、スマートフォンやゲームなど、気が散るものが近くにあると、勉強に集中しにくくなる場合があります。
必要に応じて、学習時間だけスマートフォンを別の場所に置くなど、子どもと一緒にルールを決めてみましょう。
そして、意外と重要なのが「生活リズム」です。
文部科学省の調査でも、朝食、家庭での学習時間、宿題、睡眠などの基本的な生活・学習習慣と学力との関連が示されています。
つまり、「勉強時間だけを増やせばよい」というわけではありません。
睡眠、食事、休息、学校生活。
こうした毎日の生活全体が、学習を支える土台になります。
そして、もう一つ大切なのが「親子の会話」です。
「今日は何点だった?」
だけではなく、
「今日は学校どうだった?」
「何か面白いことあった?」
「最近、頑張っていることある?」
といった会話も大切にしてください。
子どもが安心して過ごせる家庭は、学習に向かうための土台にもなります。
文部科学省も、家庭を子どもの健やかな育ちの基盤であり、家庭教育を教育の出発点と位置づけています。
「勉強させる家庭」ではなく、
「勉強しやすい家庭」
を目指してみる。
これが、子どもの学習習慣を育てる第一歩です。
もちろん、すべてを家庭だけで解決する必要はありません。
子どもによって、集中しやすい環境も、理解しやすい学習方法も違います。
「家ではなかなか勉強できない」
「何から始めればいいのか分からない」
そんな場合には、学校や塾、学習支援機関などと相談しながら、その子に合った方法を探していくことも大切です。
M-Labでは、子ども一人ひとりの特性や学習状況を見ながら、「どう教えるか」だけではなく、「どうすれば学びやすいか」まで考えた学習支援を行っています。