「成長」について

魚には出世魚という縁起が良く、成長に伴い名前が変わっていく魚が存在する。

武士の時代、武士が出世の際に名前を改名する習慣に似ていることが由来だそうだ。

ブリ・・・モジャコ→ワカシ→イナダ→ワラサ→ブリ(80㎝)

スズキ・・・セイゴ→フッコ→スズキ(60㎝)

コハダ・・・シンコ→コハダ(8~10㎝)→ナカズミ→(10~15㎝)→コノシロ(15㎝)

大学時代の時に、友人がアルバイトをしている寿司屋に行った。その時にご馳走になったのがシンコで旬の時期が短く、漁獲量も少なく希少価値があり、大変な高級魚として教えられ、恐る恐る食べたような気がする。それ以来食べたことも見たこともない。特に覚えているのは近くにいた芸能人が出世魚の話を板前さんと話をしていたので、今でも記憶にとどまっているような気がする。

戦国武将では、木下藤吉郎→羽柴秀吉→豊臣秀吉がそうである。

縁起がいいものとしては、お祝い事にでる『鯛』である。

鯛は赤色で昔から赤色は邪気を払うものとられ、赤色の食べ物を備えたり、食べたりしていた。

鯛は『めでたい』のたい。漢字の「周」は周囲の調和を意味したものとされ、キレイで体も大きくなる=めでたいに由来する。

語呂合わせだが、昔から正月や節分、成人式、卒業式など人生の節目にあたる日を「ハレの日」とし、それ以外の日を「ケの日」と呼び、日々の食事と節目の時の食事にメリハリをつけて季節感を楽しんだとされる。